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3月コミュトレ「なりきりコンセンサスゲーム」
3月のコミュトレについて、事後報告ですが、ご紹介します!
【 なりきりコンセンサスゲーム 】
という活動をしていました。
「コンセンサスゲーム」はもしかしたらご存じの方もおられるかと思います。
合意形成の方法を学ぶためのもので、
企業の新人研修やチームを立ち上げる際の研修などに用いられる手法です。
インターネットで検索をしていると、
小学校でも数は少ないですが事例があるようです。年度末にあたり、
なんでも言い合える関係がBall-Day内にあります。そこで、昨年の「なりきりディベート」に引き続き、
難易度最高難度の課題に取り組みました!と同時に、迎える4月は、
新しい学年・学校・クラスでたくさんの決め事がおこなわれることでしょう。
授業のなかでも、たくさんの話し合いがおこなわれるはずです。
そんな場面で役に立ててほしい。ただ、ジブンの意見を言うのって、恥ずかしさやためらいみたいなものもあるはず。
そこで、Ball-Day流に、
役になりきってしゃべってもらおうというのが、今回の活動です!以下、具体的に問題を通して、
様子をご紹介します。なりきりコンセンサスゲーム2日目の問題です。
問題ーーー
|自由自在に時代を行き来できるタイムマシーンを開発した。
|標準搭載するものを25個のリストから15個に絞る。
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役ーーー
|電車運転士・SF作家・恐竜・SE
---25個のリストーーー
|灯油・発電機・水筒・薪・宇宙服・草履・無線機・防犯ブザー
|カメラ・ナイフ・酸素ボンベ・寝袋・ポケベル・地図・ドライバー
|ドラえもんコミック10冊セット・スケッチブック・ペンチ
|ロボット・浄水器・空気清浄機・トラクター・セグウェイ・国語辞典
ーーー❶まずは役同士の話し合いをします。
・電車運転士チームは、一人が中心に意見を出していました。
・SEチームは、SEが何か、どんなシステムを作る人かという設定から話し合いました。
・SF作家チームは、必要・不要を一つひとつ丁寧に分けていました。
・恐竜チームは、恐竜の時代に持ってきてほしくないものを選んでいました。※役はSEチームが4人、電車運転士チームが4人、SF作家チーム3人で、
このなかにスタッフも入っています。
恐竜チームは子どもだけの2人。
※役同士の話し合いは10分で、ここではがんばって発言してもらいます。
※全体の話し合いは、必ずしも全員に発言は求めません。
同じ役で再度意見を聞くことはあります。
※全体の話し合いでは、司会やファシリテーターは立てずにおこないます。
※多数決はNG。話し合いで最後の1個まで決めてもらう。
※直感NG。相手の意見の否定もNG。
↓
これを踏まえて、以下、15分の全体の話し合いをご覧ください。
議論が白熱しているため、かなり長いですが、ほぼ全発言をピックアップしています。❷全体の話し合い
<各チームが必要とあげたもの:20個>
SE1:絶対に灯油と発電機、あと無線機はいりますよ。
酸素ボンベ、もし氷河期にまちがえて行ったらいりますよね。
SE2:ポケベルは内蔵されているソフトウェアとか、メンテナンスとか活躍できる場面があるかも。
スケッチブックは、それをメモしておくことができる。内蔵された部品を記録できる。
恐竜1:ペンチ・セグウェイはほしいかも。
SE1:恐竜ガオォ、壊れるやん!
SF作家1:作家は人間やから、履くものはほしいから草履。
恐竜1:恐竜からみたら、灯油は持ってこられたら、
今は海に流れてもそういうのがあるけど、恐竜の時代やったら、
そのまま飲んだり食べたりするから、恐竜としたら過ごしやすくなる。
SF作家1:汚染ね。
SE1:ダメやね。
SE3:恐竜さん、セグウェイのれるの?
SF作家1:恐竜サイズがある。
SE3:恐竜サイズか。オレたちがメンテナンスできるな。
恐竜1:発煙筒も煙は恐竜の時代やったら、
新鮮な空気があるわけで、持ってこられると歴史が変わってしまうかな。
恐竜2:ナイフを持ってこられると、恐竜の立場やったら怖いから持ってこないでほしい。
恐竜1:弱肉強食がくずれる。
SE2:灯油は困る。一緒に持っているものにこぼれたら困るのでいらない。
SE1:ハイブリッド化したら、灯油はいるかな。
空気清浄機は、自然の空気が蔓延してるから(いらない)。
電車運転士1:ナイフは護衛手段。
恐竜1:国語辞典ってなんでいるん?
SF作家1:作家やから。
SE2:行った時代の言語が違うから絶対にいるよ。
恐竜2:草履は?靴持ってきて履いておけばいいんじゃない。
恐竜1:今の靴の方が高性能やん。恐竜にとっては別にどっちでもいいかな。
SE2:仲間割れするけど、ポケベル持って行くとしたら、
改造して、警察につながるソフトを作れるから、
ナイフみたいな原始的なものなくても(いい)。
恐竜2:空気清浄機ははずしていいのでは。
電車運転士:ナイフがなければ、酸素ボンベ振り回せばいいのでは。
SE2:草履はかず、寝袋はいて動いたら。
恐竜1:ドライバーは、その時代のネジにあうのか?
そもそもネジがない時代に行ったら、なんの意味もないやん。
SF作家1:ポケベルはいらない。連絡手段としていいけど、無線機でいけるやん。
SE2:無線機、改造っておもしろくないやん。
SF作家1:それやったらロボット改造したらいいやん。
SE2:作家に負けたくない
SE1:ロボットおったら国語辞典いらなくない?
恐竜1:アプリ入れとけば、結構な量を減らせるのでは?
それやったら、現代の作家がその時代の国語辞典を見て作っていったら、
現在のSFのレベルがあがっていくのでは。
恐竜2:浄水器は不要では?
SF作家1・SE3:それは絶対にいる。
恐竜2:水筒にいっぱい水用意して行ったら。
電車運転士1:過去に行くんやったら、歴史を変えていくのがよくないと思う。
過去に国語辞典を持って行くと歴史が変わっていく。
SF作家1:未来の言語が発展していく。
恐竜1:未来に歴史おしえるのは、変わらない。
SE2:昔の言葉は美しいやん。
SE1:セグウェイはいいけど、薪はいらなくない。
恐竜2:薪は恐竜の遊び道具。
SE3:現地調達しては?
電車運転士1:ナイフで切ったらいいやん。酸素ボンベは殴るためにいる。
SF作家1:トラクターの方は汎用性高いやん。
恐竜1:国語辞典とかは自分で持ってきたら。
恐竜2:スケッチブックはいらんと思う。ロボットにiPadみたいな機能を。
SF作家1:エンジニアさん、できる?
SE3:スケッチブックは除外する。
SE2:ロボットはいると思う。
恐竜1:人類がいなくなる。
電車運転士1:過去に行くんやったら、争いとか、・・・
<候補14個 あと1つ>
電車運転士1:ナイフ
恐竜1:地図はいらんと思う。
SF作家1:汎用性高いのはトラクター。
恐竜1:地球がまだない時代に行ったら。
電車運転士1:ひまつぶしにコミック。いかがでしたでしょうか?
音声としてお聞きいただけないのが残念なかぎりです。