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避難所体験~阪神淡路大震災に思いをはせる一日~
おはようございます。
先週土曜日(13日)のBall-Dayは、
「阪神淡路大震災に思いをはせる一日」として、
一年に1日だけBall-Dayがマジメになる取り組みをしました。最初にBall-Dayで、
このような企画をする趣旨・意義を説明。例年、言っていることですが、
(1)災害はいつ来るかわからないもので、
(2)そのときに、いのちとこころを守る必要がある。
(3)ジブンにあった準備(カスタマイズ)をする。Ball-Dayを利用のお子さんの多くは、
発達特性やHSC等を持ち合わせているお子さんが多く、
通常の避難生活では相当の苦痛を感じることと思います。となれば、やはり、ジブンに応じた準備や、
防災グッズのカスタマイズが必須となるでしょう。一昨年は、当時中学生で被災された保護者さんの話をうかがいました。
昨年は、県の備蓄倉庫を見学させていただきました。今年はさらにイメージを膨らませやすいようにと、
避難所体験をしてきました。お世話になったのは、ふたば学舎さん。
旧神戸市立二葉小学校の校舎で震災学習を含む活動をされている団体さんです。
旧二葉小学校が直面した問題やそのときの避難状況等を踏まえた
避難所体験をさせていただきました。避難所体験では、6グループ(4人グループが3組・単身3組)に分かれて活動。
各グループ、1世帯と見立てて生活スペースづくりに取り組みました。女子3人とスタッフのグループは、
3人家族とともに身を寄せる親戚という設定で取り組みました。
限られた段ボールですが、
外から見られないように工夫。
入口を1か所つくり、そこにお父さん役が陣取ることで、
中の様子は見えないけれど、必要な情報を得るという作戦にしていました。男子3人とスタッフのグループは、
スタッフが乳児の役となり、
子どもたちだけで話し合って、生活スペースを組み立てていました。別の男子3人とスタッフのグループは、
外出中に被災したという想定で、父と3人の子ども(中学生・小学生・幼児)に。
窓際に生活スペースを構えるも、
体を動かしたい子・ゲームをしたがる子に、
どうすればよいか考えていました。独身世帯もOKとのことで、
1人は、被災後、家族と離れ離れになったことを想定し、
一人でも避難生活を送れるように練習しました。
段ボール1枚分のスペースではありますが、
何を置いておくかイメージを膨らませて組み立てていました。別のお子さんは、27歳のニートという設定。
隣の壁を活用し、あまった段ボールを組み立て、
机のようにして使っていました。そして、それぞれの立場で不安に思うこと・問題点・感想を出し合いました。
・水がやっぱり困る。
・暇、退屈。スマホが使えない。
・遊びたいけど、遊ぶ場所がない。
・ストレスがたまる。
・夜は暗くなり防犯が気になる。
・必要な医療が受けられなくなるのが不安といった声が出ました。
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今回は、仲間内での取り組みであり、
なぜここに来ているのかという情報もしっかりあり、
館内の暖房もあるなど、
リアルさをいえば、
リアルではなく、緊張感も薄い取り組みとなりました。しかし、確実に、参加した子どもたちのなかで、
何かをしておかないとという思いが芽生えたのも事実です。例えば、「朝起きたら知らないおじさんが目の前にいる」と。
想像すると、あまり気持ちがいいものではありませんよね。だから・・・。ちなみに、スタッフの一人も、
この体験を機に、家族にあった非常食を用意しようと思ったと言っていました。最後に、私(管理者)も少しだけ、「段ボールベッド」なるものを体験させていただきました。
100kgを超える人でも耐久性はバッチリ。
床に直接寝るよりも暖かく、
起き上がるときがとってもラクでした。工夫をすれば、少しは苦痛の軽減は可能だと思います。
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災害が発生したら、まず避難!!!
まずは命を守る!
それぞれがジブンの命を守ること=大切な人の命を守ることです。避難生活はその先に待っていることです。
避難所で生活をするのか、
違う選択肢をするのかは避難したあとに考えたらいいことです。しかし、どの選択をするにあたっても、
やはり特性が強いがゆえに、かなりしんどい思いをすることは間違いありません。災害後にこころを苦しめないためにも、
この日に参加した人も、そうでない人も、
ぜひ、いつは必ず来るか災害で、
大切な命と心を守るため、防災グッズのカスタマイズを検討してみてください。テレビ報道の情報ではありますが、
2016年の熊本地震では、災害で直接亡くなった人の数よりも、
その後の避難生活でなくなった方(=災害関連死)の方が多いんです。参考にしていただけると幸いです。