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トライやるウィーク終了
若干イレギュラーではありますが、
利用のお子さんのBall-Dayでのトライやるウィークが終了しました!兵庫県にお住いの方は、
「トライやるウィーク」は聞きなじみがあるかとは思いますが、
県内のすべての中学2年生が、
1週間(5日間)の就労体験をするものです。
阪神淡路大震災と世の中を震撼される事件が続いたことから、
「心の教育」をと始まったと認識しております。本来であれば、
それぞれのお子さんが希望する職場で体験ができるものですが、
Ball-Dayのお子さんは、
環境への適応や、人間関係、様々なしんどさ等への理解など、
1週間も学校から離れて生活するというのは並大抵のことではないんです。そんなこともあって、先週1週間、
Ball-Dayで、児童指導員の業務の一部の就労体験を実施しました。
今後のBall-Dayでの生活を考えると、
他の利用児童との関係を変えるのは得策ではなく、
また、行政から個別支援計画に基づく支援の一環としてというアドバイスから、
友達を今以上に強く意識させることを主眼に体験してもらいました。具体的には、
午後1時、私たちの始業時間にあわせて、一人で出勤。
朝礼でその日の利用児童や配慮・注意事項を共有。
受入れ準備はなぜこの作業をするのかを理解してもらいながら進め、
のちは70分間、事務作業を体験してもらいました。
1日目は個々のおやつ代(Ball-Dayで使える紙幣)の準備
2日目はコミュトレの教材づくり
3日目は近隣への挨拶まわり(ポスティング)
4日目は国保連への請求入力の確認作業の補助
5日目は新しく購入したボードゲームのテストプレイ
15分の休憩もあえて入れました。
個別時間は他のお子さんと活動しながら記録を。
コミュトレも記録を中心にお願いし、
午後5時に終了。
そのあとは、通常利用に切り替え、送迎により帰宅。緊張感を持ちつつ、
慣れ親しんだスタッフや仲間がいる安心からものすごく頑張っていました!児童指導員の仕事って、
利用児童と生活をともにして、
そこで気づく生活力やコミュニケーション力をあげる支援をするの基本なんです。そのためには、事細かく利用のお子さんの行動を把握する必要があります。
正しい行動も、不適切な行動も、
どんなきっかけで起き、その結果がどうなったかを見極めることで、
よりよい支援ができると考えるからです。そこで、初日に応用行動分析(ABA)のABC分析を、
具体例を取り上げ解説。
それが、きっとこのお子さんの様々な生活を変えるヒントにしてほしくて、
難しいのは承知で説明させていただきました。
その上で個別時間はこの手法で記録を。
きっかけの多くは誰かが誰かを誘うところ。
その結果、楽しい時間があるんですが、
これを児童指導員は記憶しながら、
勉強を教えたり、一緒に遊んだりしているんです。コミュトレは、今月は「オトカルタ」というオリジナル活動をしています。
詳しくは別に記事にしますが、
2日目までは誰が何と発言したかを中心に記録。
3日目以降は、話し合いのなかで、誰が主体的に話し合いを進めたか、
誰の発言がきっかけでまとまったか、
もしくは誰の発言が説得力があったかなどを児童指導員と共有。利用している側からみると、
きっと児童指導員って一緒に楽しんでいるだけの印象が強いと思われているかと。
でも、この体験を通して、彼らに対する見方は変わったはず。
事務作業も、ずっとずっとやっているわけではありませんが、
子どもたちの安全・安心につながる大切な業務。これらを通して、
働くことの意味みたいなものを、
そのために必要なことを感じてもらえたらなによりです。私たちも刺激がたくさん、
学ぶこともたくさんあった1週間になりました。
どこまでの体験をしてもらえたかは分かりませんでしたが、
Ball-Dayでの体験を選んでくれてありがとう!