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送迎について
こんばんは。
管理者の高橋です。先日、大阪府吹田市の放課後等デイサービスで発生した事故について、
施設管理者等に責任を問うという趣旨のニュースがあったかと思います。
本当に痛ましい事故で、
お亡くなりになられた当時の利用児童やご家族にお見舞いを申し上げます。そこで、Ball-Dayとしても、
改めて、運営マニュアルを確認しました。昨年(2022年)の5月に、
事業所内で修正・変更したものが最新で、
送迎に関するページを写真に掲載しています。■送迎の意義
そもそも送迎は、
放課後等デイサービスの支援の一環でおこなっています。
Ball-Dayでは、事業所内の人間関係をより深めるものと位置づけしております。
送迎車内では、しゃべることしかできないことしかできませんが、
互いに向き合う必要がなく、比較的しゃべりやすい環境であると理解し、
送迎車内での会話が促されるよう、
運転担当職員・添乗担当職員は支援しています。
たとえるなら、「自動車学校の送迎の雰囲気」とよく言っています。
Ball-Day利用のお子さんは、
基本、一人で登下校や留守番ができるお子さんばかりで、
自宅前の路上で、乗降して、別れます。
保護者さんとお会いすることはほとんどありません。■引き渡し方法について
契約時に受け渡し方法について以下の3つのいずれかを選んでいただいています。
①一人で帰宅できる。
②玄関(エントランス・敷地内)に入るのを見届ける。
③直接保護者に引き渡す。まだ幼いとか、自宅周辺の治安が悪いとか、
家に入らずにすぐに遊びに行ってしまう等の理由から、
②を選ばれる方はいます。
ですが、ほとんど①なため、
保護者とお会いすることが本当にありません。■添乗について
そして、添乗については、付ける場合もあれば付けない場合もあります。
参考のため、現在の国の基準では、添乗の有無についての決まりはありません。添乗をつけるのは以下のときです。
ちなみに、10人乗りハイエース・5人乗りフリードともに同じです。
①7人以上の児童が乗車する場合
②送迎時に乗車している児童がいるにも関わらず車両を離れる可能性がある場合
③車両から離れるときに停車できる場所がない場合
④利用開始直後で信頼関係がまだ取れないと判断する場合
⑤情緒面が不安定で個別の配慮・支援が必要な場合
⑥児童同士の相性が悪く配慮・支援が必要な場合
⑦車内で危険な行為があった場合
⑧もしくは、その日の体調に応じて、運転担当職員だけでは不安な場合■送迎を主とする指導員について
そして、送迎を主に担当する職員もいますが、
送迎運転だけを担当する「送迎運転手」ではなく、
「指導員」として支援の一部に入り、
児童発達支援管理責任者や児童指導員とともに、
児童との関係性の確保だけでなく、
スポレクやコミュトレにおいて、ともに支援をし、
情報共有をしたうえで送迎をしています。■送迎計画について
1週間分の送迎計画を含む支援計画を作成し、
全スタッフがいつでも確認できるように共有しています。
加えて、前日のふりかえりの際、および当日始業時のうちあわせにて、
誰が、どの時間帯に、どの方面で誰の送迎に行くのかを確認しています。
新規利用児童がいる場合には、
送迎場所と引き渡し方法を、全スタッフで確認するようにしています。■置き去り防止装置について
全国各地の保育園等で起きた置き去りにより園児が死亡する事故を受けて、
放課後等デイサービスも今年4月から、
3列以上ある送迎車に「置き去り防止装置」の設置が義務づけられました。
ただし、現在は努力義務の期間中で、
来年(令和6年)4月から義務となります。Ball-Dayでも機材を検討し、
いったんは6月に業者と契約をしたのですが、
依頼予定だった機材の開発を断念したとの連絡を受け、
再度検討。
先日、商品がBall-Dayに届きました。
現在、取付部品の追加購入と工事日程の調整をおこなっているところです。
これについては、設置後、改めて、ブログにて報告します。■最後に
私事ではありますが、
教員として特別支援学校に勤めていた頃から、
学校生活のためには、スクールバスの安全と安心は不可欠なものととらえていました。
民間委託を否とする先生方もいましたが、
運営方法次第で問題は改善できると訴え続け、
それをライフワークにしていました。この気持ちは、送迎を管理する立場になった今でも同じです。
コミュトレを求めて、
私たちが送迎に行くことが難しいエリアから問い合わせをいただくこともあります。
しかし、Ball-Dayの送迎は一度体験いただきたい。
より凝縮された関係にできるからです。
そんな支援を行っているという自負もあります。
これにおごらず、安全・安心の送迎をこれからもおこなってまいります。
今後とも引き続きよろしくお願いします。