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1・17
1月16日(土)、阪神淡路大震災に思いをはせる1日にしました。
*当初は、「人と防災未来センター」見学を含む外出を計画していましたが、緊急事態宣言を含む新型コロナウィルス感染拡大を受け、内容を変更して実施しました。
まずは「1・17」をキーワードにフリートークをしました。この日の利用者は、小4から中3の男女。当然、生まれる前の出来事ですが、うすぼんやりでも知ってるんですね。そこで、質問をまぜながら、彼らの言葉を紡ぐ形で話を進めました。
・・・子どもたちから拾った言葉・・・26年前の朝方、お父さんお母さんがぼくたちくらいの歳だった頃、突然大きな地震があった。たくさんの家が倒壊し、6000人を越える人が犠牲になった。
続けて子どもたちに投げかけてみました。
管理者:じゃあ次いつ地震が来るの?
利用者:「30年に70%」即答でした。
管理者:南海トラフだね。じゃあ30年以内っていつ?
利用者:?,30年後(2051年) ,1年半後(2022年の夏?)
管理者:全部間違ってないかもしれない。いつ来るかは分からない! もしかしたら今日かもしれない。1995年、 まさか神戸に地震が来るなんてって皆思っていた。 次は30年後かも300年後かも。そのときに神戸で過去に大地震があったことを知らないのが怖いこと。◯◯さんがお母さんから聞いたように、自分が聞いたこと・知ったことを、将来、自分の子どもに伝える。それが、今の子どもたちの役目だと思う。
そして、話が途切れたので、先日のNHKの記事を紹介しました。「しあわせ運べるように」を作られた先生にまつわる記事です。これも、知っている子がいて驚きました。音楽をかけると、前奏で分かるんですね。みんな歌えるんですね。
「なくなった方々の分も、毎日を大切に生きていこう」
ここからは、子どもたちに提案。1・17のつどい会場に思いを届けてみないかと、紙灯籠づくりを提案をしてみました。何を描いていいのか分からないと言いつつも、指導員と考えながら、一人ひとり、思いおもいに描きました。スタッフも書きました。そして、つどい会場(東遊園地)に。自分の手で置かせていただきました。「がんばろう」の「う」の最後のはらいの辺りに置きました。その後は、ほかの灯籠に目をやる子どもたち。そして、希望の灯りにいき、書いてある説明を読んで帰ってきました。
1月17日のニュースを何気なく見ている子どもたちも少なくないかと思います。見なさい・考えなさいでは、なかなか深まらないと思います。壮絶な体験談は過敏なお子さんには辛いと思います。この日は感想を求めませんでした。何を感じ、何を思うかは強制されるものではありませんから。
考えるきっかけを提供したにしかすぎませんが、一緒に1・17(前日)を過ごすことができて、しあわせに思いました。